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放射線障害(発ガン)対策に緑茶を・・・・・・

と掛川市立総合病院の鮫島先生が意見を書かれている。

その根拠は、人間が放射線を浴びると体内に水分子が電離し、活性酸素が誘導される。
この活性酸素は細胞のたんぱく質やDNAなどを酸化し損傷を与える。
急性期放射線障害としては、骨髄障害や皮膚・粘膜障害などをもたらす。
晩発期放射線障害は特にDNA損傷による発ガン、奇形などであり、子孫へ遺伝する
ことも考えられる。

1個の腫瘍細胞が、臨床的な癌に進行する機序は、放射線発ガンの機序も同様であり、
次の3段階と考えられている。
①イニシエーション・・・・・・・・・・・・活性酸素により正常細胞がDNA損傷を受け、潜在的な腫瘍
                     細胞に変化する段階
②プロモーション・・・・・・・・・・・・・1個の潜在的腫瘍細胞がどんどん増殖し、最終的に悪性化
③プログレッション・・・・・・・・・・・・腫瘍細胞が、増殖能、浸潤能、転移能などの性質を獲得。

※②、③の過程には、肥満、糖尿病などの不適切な生活習慣が関与している。

活性酸素は一言で言えば体を錆びつかせ(酸化)、発ガンのみならず、老化・動脈硬化・炎症
などに中心的な役割をはたすと考えられている。
この活性酸素を消去し、無毒化する作用を抗酸化作用という。
抗酸化物質は酸化を防ぐことで、細胞の損傷を軽減させるとともに、DNAの損傷を
防御し、将来的に発ガンを減らす可能性がある。

[緑茶は強力な活性酸素消去剤である。」
ワインなども抗酸化作用があるが、緑茶の主成分であるカテキンは人間が口にする食品の
中で最も強力な活性酸素の消去作用を有する抗酸化物質であり、急性の放射線障害を
緩和する効果が大いに期待しうる。
さらには、DNA損傷を防ぐことにより、将来的な発ガンの危険性も減らす可能性もある。

緑茶やその成分であるカテキンが、多くの細胞・動物実験により、イニシエーションをブロック
することにより、発ガンを抑える事が示されている。 又疫学調査によりヒトにおいて発ガン
を抑える事が観察されており、②プロモーション、③プログレッションの過程をブロックして
いると推測される。
しかし、残念ながら、緑茶の摂取がヒトにおいて発ガンを抑制するというコンセンサスは
まだ得られていない。
一方、緑茶の産地は、死亡率が低いことが報告されている。特に掛川市は疫学的データで
癌死亡率が日本で最も低い地域であることが判明した。
緑茶をよく飲む習慣が発ガンの抑制に寄与している可能性が高いと考えられる。

この後も先生のご意見は続きますが紙面の都合もあり、省略させていただきます。
要は、茶を飲む習慣がカテキンの作用により、活性酸素の消去に役立ち、
活性酸素により遺伝子、細胞の傷から発生しる発ガン作用を抑える可能性が高い
ので、放射線照射による発ガンの抑制にも役立つと考えられる。・・・という
ことだと思います。

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