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豊田肥料営農通信の3月21日号をご紹介します。(ご参考まで。)

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 ◆◇◆ 【豊田肥料営農通信】 ◆◇◆     2012年3月21日発行 
                        豊田肥料(株)
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 水  稲
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3月下旬になり、水稲の育苗も始まります。
育苗前半の種子消毒、浸種、催芽についてお知らせします。

・種子の更新
  種子はなるべく毎年更新する。
・比重選
        -  塩  -  硫安  (水10リットル当たり)
   うるち  - 1.6kg -  2.0kg.
   もち   - 0.9kg -  1.1kg
・種子消毒
  スポルタックスターナSE  200倍
     +
  ヨネポン乳剤    100倍
     +
  スミチオン乳剤.(50%)  1000倍
   24時間浸漬
・浸種
  浸種の目的は発芽を揃える為に行う。
  水量は種籾量の2倍以上、水温は10~15℃を確保し、芽出しを揃える為、
  積算温度は100~110℃にする。
  浸種の水は3日目より取り替える。
・催芽
  催芽は育苗器を利用して30℃で約20時間行ない、芽の長さを鳩胸程度
  に(1mm)に揃えます。

                            (by:植科研 藤江)

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  お 茶
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3月も下旬になり早場所ではいよいよ一番茶の芽の生育が始まってきました!
昨年2月は中旬ころから気温が上がり、雨が多く暖かい2月だったのですが、
3月に入ると寒が強烈に戻り、牧の原では3月上~中旬の最低気温は
連日のようにマイナスを記録し、二月より三月の方が平均気温が低いと言う
逆転現象がおきました!
また、本来3~4月は菜種梅雨とも言われる雨の多い時期で、この雨で落葉や
枯れ草などが分解し出来た栄養分が土壌中に浸み渡り、それが木々の
元肥となって新緑の季節を迎えるのですが、昨年はこの時期が低温少雨
だったため春肥の効きが悪く特に茶期の前半が収量が取れず苦労しました

今年の2月はかなり寒く、雨は多く、3月は三寒四温で中々気温が高止まり
してくれませんが、2月23日頃から地温も徐々に上がり、古葉に色つやが出て
いよいよ生育が本格化してきました!
芽はやや遅れ気味ですが、3月上旬の雨も多かったので悪い状況ではないと
思います。

近年3月下旬に強烈な寒の戻りがあるのが恒例となっていますので、
防霜ファンの設定温度をしっかりとチェックして下さい!
また、昨年の台風でファンが曲がってしまっている例が多々見られますので、
ファン向きに平年以上の注意を払ってください!

★病害虫防除★
◎赤ダニ
昨年の秋に多発した園が多く春の多発が心配されていましたが現在の
発生は平年並みで、たまに多発園が見られると言ったところです
しかし、赤ダニは油断すると一気に増殖しますので、増え始めたら
早めの防除が効果的です。
◆ダニメツフロアブル 1000倍 14日
※ダニメツは残効性長く、効果高い剤ですが、効きが遅効的で成虫に
 効果がありませんので萌芽初期ころ(3月中~4月上旬)までに
 使用してください!
◆ダニサラバフロアブル 1000倍 7日
※ダニサラバは散布後2~3日で効き残効も長い剤です。
 新芽生育期の防除にはこちらがおススメです!
◎アブラムシ(新芽萌芽期~生育期)
◆アクテリック乳剤 1000倍 7日
※ 萌芽期以降の防除は各地区の防除規制に従って行って下さい。
※近年は一番茶よりむしろ二茶や秋芽にアブラムシが発生する例が見られます
◎カメムシ(ツマグロアオカスミカメ)
◆ガンバ水和剤 1000倍 14日
または
◆ロディー乳剤 1000倍 7日(合ピレ剤)
※昨年はアブラムシ同様に二茶や秋に発生し問題になった地区もありました!
※カメムシは茶園内より草むらなどで越冬するものが多ので、夏以降に茶園
 周りの草刈りを徹底するのもカメムシの被害軽減に役立ちます!
※少発の場合はアクテリックでも防除できます!
◎赤焼病
◆カッパーシン水和剤 1000倍 30日
※赤焼病は今現在発病が見られなければ、今後一番茶が減収するほど多発
 する可能性は低いので、発病が見られる園のみ上記薬剤で防除してください!
※カッパーシンは以前500~1000倍の登録でしたが現在は1000倍となって
 います、500倍は登録外使用(違法行為)になりますので注意してください!
※赤焼病に治療効果がある茶登録薬剤はカッパーシン(カスミンボルドー)に
 含まれる抗生物質のカスガマイシンしかありません!他のボルドー剤(銅剤)
 は保護効果だけです!
※カッパーシンとカスミンボルドー(JA専用銘柄)は有効成分が同一です

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