2020年6月 5日
今日は・・・・・・・
外国からの侵入害虫についてお知らせします。
それは、ツマジロクサヨトウというヨトウムシの1種です。
この害虫は、とうもろこし、ソルガム、さとうきび、野菜類など80種類以上の農作物を
食害する害虫で、南米、北米原産でしたが、2016年にアフリカで発生が確認され、2018
年にはインドで発生しタイ、ミャンマーにも発生が拡大し、2019年には中国雲南省、
台湾、韓国にも拡大し、日本でも2019年に21府県での発生が確認されました。
発生している県は沖縄、九州全県、愛媛、高知、山口、広島、岡山、大阪、三重、
愛知、神奈川、千葉、茨城、福島、青森です。
この蛾は飛翔能力が高く、一晩に100km移動し、産卵前に500km以上移動します。
食害する能力も高く、2017年にアフリカ12か国でのとうもろこしの食害は、8.3百万ト
ンから20.6百万トンにのぼると推計されています。
また、このツマジロクサヨトウは農薬への薬剤抵抗性も持っており、薬が効きにくい
など厄介な害虫であるとのことです。静岡県への来襲も時間の問題だと思いますので、
被害に泣かされないよう、ご注意ください。
農薬通販JP 鳥羽 和興
by at 08:41