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今日は、「食の安全、正しい農薬の取り扱い方法と現状の課題」・・・・・

という講題で農家の方、約100名を対象に説明会を実施しました。
その項目を下記に記載させていただきます。

「食の安全、正しい農薬の取り扱い方法と現状の課題」
A、農薬の基礎知識

①農薬残留基準(ADI)

②トレーサビリティの記録保持(農薬使用履歴を記載しておく。)

③ポジティブリスト制度

④農薬として農水省の登録番号を持っているものを使用する。

⑤販売・使用禁止農薬とは・・・BHC,DDT,アルドリン、エンドリン、砒酸鉛など。

B、正しい農薬の使い方。


①農薬の使用規制を守る

②ラベル表示を確認する。(農薬製品に小さい文字で記載されている。)
  希釈倍率(濃く使える限度)、使用薬量、使用水量(制限水量)、使用時期(収穫7日前まで
  で使用を止める。 使用回数(栽培中の使える限度回数。但し茶の場合は各茶期の
  時期内。)

③撒布水量を計る

④薬液量を計る

⑤希釈濃度を計算する。

⑥殺虫、殺菌剤と除草剤の撒布器具を変える。(2つ用意する。)

⑦農薬同士の混用ができるかを知りたい。また、疑問点について相談したい。→
  農薬総合相談室・・・・・・・・TEL  03-5209-2512

⑧撒布時のマスク、防除衣をつける。

⑨農薬のドリフト対策をする。

⑩撒布は風下から風上にかけて実施する。(風を背に受けてバックしながら撒布する。)

⑪撒布作業後は薬液容器、ホースも水を通して良く洗う

⑫使用薬剤の履歴を記載しておく。

⑬撒布したあとは風呂に入り、晩酌などは控える。

C、現状の課題(いろいろな事例)

①農薬をドリンク用ペットボトルに移し変えて各家庭に配り、誤飲事故が発生。

②撒布したホースの洗浄不十分で使用していない筈の農薬が検出された。

③農家の高齢化で、ご主人が亡くなり、奥さんが農薬の使用濃度を間違えた。
  これが残留農薬として検出され、問題化した。

④クロールピクリンを使ったが、被覆不十分でご近所から消防、警察へ通報された。

⑤パセリから使用登録の無い農薬が検出され、同地帯の集荷所のパセリが
  全部出荷止めとなった。

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静岡県袋井市高尾町1-2
豊田肥料(株)アグログリーン部
 鳥羽 和興
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