7月中下旬から8月上旬にかけては・・・・・・・・・・・・・
水稲の穂孕み後期から出穂期になってきます。
今年は比較的に高温に推移しているため、紋枯れ病防除はしても、いもち病防除については
あまり出荷が増えているという状況ではありません。(いもち病の発生予察はやや多となっています。)
しかし、出穂前後にはいもち病菌だけではなく、数々の変色米の原因となる菌やその他のバクテリア病害菌に感染する恐れがあります。
以前に新潟県でスーパーコシヒカリという、いもち病に感染しないという新品種が開発され、
話題になったことがあります。 ところが、この品種を大いに普及し、ブラシンなどのいもち病
防除をせずに栽培したところ、稲穂がいもち病以外の菌にやられて黒ずみ、その被害が
問題になったことがあるそうです。
では、いもち病以外のカビやバクテリアによる病害とはどんな種類があるのでしょうか?
①すじ葉枯病菌、②カーブラリア菌(変色米起因菌)、③すみ黒穂病菌(変色米起因菌)、
もみ枯細菌病菌(バクテリア病害)、④ごま葉枯病菌、⑤アルタナリア菌(褐変穂起因菌)、 ⑥エピコッカム菌(紅変米起因菌)、①稲こうじ病菌、内頴
(紅変米起因菌)、⑦稲こうじ菌、⑧内頴褐変病菌(バクテリア病害)、褐条病(バクテリア病 害)。
◎いもち病防除に今までお使いいただいている、ブラシンフロアブル(粉剤も)は上記のバクテリ アや
病害菌に対して登録もありますし、効果も高い農薬なので、いもち病が少なめだからといって、
防除を省略せずに対処することが肝要です。
穂枯れ、変色米も、みな上記の菌が影響して米の品質低下に結びついています。
◎また、最近は飼料米の栽培が多くなってきましたが、害虫防除や病害防除を省略している
方が多いと聞いております。
防除をすべて省略しては、多収穫品種を栽培しても、害虫や病害にやられて、収穫が
思うようには取れないという方も多いようです。
基本的な防除は怠り無く実施してください。(飼料米栽培の規制範囲で。)
宜しくお願い申し上げます。
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鳥羽 和興