月間「茶」の・・・・・・・・・
2020年8月号に「茶は足りなくなる」という記事が載っていました。
日本で一番茶を多く生産していて、最近までの20年間茶価の低迷により痛めつけられてい
た茶農家とこれに関わる業者にとっては、大いに飛びつきたくなる情報なので、注目して
います。 本年の静岡県の茶価は、特に2番茶が下落し話題となっています。これは
オリンピックが中止となり、これまで原料茶の確保に奔走していた茶業者、飲料メーカー
が茶原料を買い控えたためである。コロナの影響でドリンク茶の売れ行き低迷も需要
の低迷の影響を与えている。 しかし、本年の総務省の家計調査によると、㋄の一般
家庭の茶の消費量は、昨年比24%増の114g(昨年92g)、金額も50円増えて
582円となっている。また、1~㋄の5か月間の家庭内消費は、2018年からの3年間で
最も多い。 373g、352g、399gであり、金額も1819円、1737円、1830円
である。この分では、6月以降を昨年と同量とみても前年度比2200トン増の40000トン
の消費となる。 トータルでは81800トン~83800トンの消費が見込めるという。
(内訳:ドリンク茶30000トン、抹茶・工業用原料8000~10000トン、輸出5000トン、
緑茶40000トン)
上記と、2018年3月までの持越し在庫プラス2018年、2019年の生産数量を加え、2年間
の予想消費量を差し引くと12000トン内外の在庫となる。ここから仕上げ茶1500トン
が買い上げられた。→在庫は10500トンである。 一方で今年は天候不順と茶価の
下落により、生産量は65000トンの生産量に下落した。→このままだと来年3月迄には
8000トン内外の茶が不足する恐れがある。・・・・・・という記事でした。
茶が不足することは、今までにあまり経験したことが無いようなことです。
むしろ、不足して茶の価値が高まる方がこの業界にとっては良いことだと、私は
思います。
農薬通販JP 鳥羽 和興