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ロシアとウクライナの戦争は・・・・

まだ当分終わりそうもない状況だ。  年末までに終わるかどうか心配だ。

それ以降は、寒い寒い冬がやってくるからだ。

この戦争の影響は、世界的に響きそうだ。 EU諸国、東南アジア、アメリカ、オースト

ラリア、日本も含めて海外からの輸入燃料、食糧、鉱物資源、材木なども含めて値上がり

している。 日本は円安が進んでいるのでより一層深刻だ。

これから先、農薬、肥料業界は経済的にどうなっていくのか心配だ。

農薬は毎年12月から新年度の価格改定となる。 肥料は6月と11月に改訂される。

農薬は肥料ほどには成分が多くないので値上げ率はより少ない。

原油から考えてみます。 基準は昨年3~4月の原油価格が昨年12月の計算基準となる。

これに対して今年の3~4月の原油価格がどれだけ値上がりしているかだ。

昨年春の原油価格は65ドル(1バレル)で今年春の原油価格は105ドルだ。

61.5%の値上がりだ。 これに円安の%を掛けなければならない。

この1年間に1ドル・・112円だったものが今年3月には1ドル・・125円になっている。

→11.6%1ドルの価値が上がっている。  68.6%値上がりしている計算だ。

(現在は1ドル・・138円ほになっています。)

これだけ変化しているとメーカーも収益にかなり響いていると思われます。

ですから、9月10月まで待って購入しようと思うのは遅すぎます。

もし、油を多く原料として使う農薬、機械油乳剤類、展着剤、乳剤製品などは

現在の7月~8月末くらいまでに購入しないと間に合わないのではないかと心配です。

アメリカのバイデン大統領もサウジアラビアを訪問して、石油の増産を依頼した

ようですが、これに対するはっきりした返事は無かったようです。

次に肥料ですが、リン酸は中国が世界最大の産出国です。ついでモロッコ、米国、

ロシア、ヨルダンです。  カリ鉱石は、カナダ、ロシア、ベラルーシの順です。

日本は資源小国で窒素肥料も中国から輸入、リン酸肥料も中国から輸入していました。

しかし、昨年からの中国国内の農作物の不作により、全部の肥料が1年で倍になり、

しかも品物が十分に輸入できない事態になりました。したがってヨルダンなど

かなり遠い国から輸入せざるを得ない状況になり、品不足と価格上昇、円安などが

響いているのが現状です。もともと中国は食料輸入国なのでこの事態は少しは状況が

良くなるかもしれませんが、多くは期待できない状況のようで不透明です。

日本は、食糧を輸入に頼らず(麦、畜産飼料などが典型です。)自給自足をする体制を

構築していく必要がもともとあったのです。

このような厳しい現状ばかりをここに書いて申し訳ありませんが、これが現状です。

農家の皆さんも現状を踏まえて早めに立ち回られるようお勧めします。

              農薬通販JP  鳥羽 和興

by   at 14:24