来年度(今年10月以降)の農薬の価格は・・・・・・
何が値上がりするのかと、最近よく聞かれます。
この1年間、原油、木材、輸入食糧、鉄や銅、アルミ、ニッケルなどの鉱物資源、
燐鉱石、カリ鉱石(ロシアとウクライナの戦争によって値上がり。)を始めとする
肥料原料も高騰しています。 その上国際通貨のドルが米国のトランプ、バイデン両大統
領のコロナ助成金合わせて2年間で800兆円以上の支出により9.2%のインフレとなった
ため、米国のFRBにより、ここ数か月で2.25%の金利の引き上げを実施し、今後も
このインフレが鎮静化しない限り、これを引き上げ続けると言っています。
日本は、デフレが続いており消費者物価指数は2%から3%の間程度におさまっている
ということで、日銀が金利引き上げをしないと頑張っています。 このため、
1ドル110円台であったドルの相場が、現在142.81円とかなりの円安となっています。
この円安は輸入物価に反映され、上記の輸入品目のさらなる値上がりに響きます。
農薬はほとんど輸入品なので上記の全てが値上がり要因となります。
なにを言いたいのかというと、メーカーと全農との交渉で1年に1回、10月から
12月に決められる農薬の価格は、値上がり要因が例年になく多岐に渡っているのです。
細かくいうと、運賃、輸入船賃、包装資材、トラック価格の高騰、政府による
最低賃金の引上げ、段ボールの値上げ、電気、ガス料金の引き上げも関節的には
値上がり要素になります。
結論から言うと来年の農薬価格は値上がりします。
では、何が値上がり率が高いのか? ですがこれは今後の交渉によって決まるため、
分かりません。 しかし相対的にかなりの種類が値上がりするのではないか
と思います。
◎比較的に値上がり率が高いと予想される物。 ・・・プリグロックスL、ザクサ
機械油(トモノール、ハーベストオイルなど。)、石灰硫黄合剤、展着剤、銅剤、
あまり正確な予想とは言えませんが一応挙げておきます。これらの中でたいして
値上がり率が大きくなかった商品があっても責任は持てませんので、その際は
ご容赦ください。
農薬通販JP 鳥羽 和興